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Jane’s Walk in Tokyo - Kagurazaka 2018 実施レポート [まちづくりイベント]

Jane’s Walk in Tokyo - Kagurazaka 2018
2018年4月28日(土) 11:00-16:00
City Organizer - Shunji SUZUKI
サポート:NPO法人粋なまちづくり倶楽部
集合場所:東京理科大学森戸記念館

2018年Jane’s Walk in Tokyo は神楽坂及び周辺地区を舞台とし、6名の案内人による6つのコースで行われました。参加人数は合計33名でした。初めにオルガナイザーからジェイン・ジェイコブスについて紹介するレクチャーがあり、その後案内人からテーマとコース紹介があり、参加者は好きなコースをひとつ選びまち歩きを開始しました。少人数だったので、歩きながらお互いに様々なコミュニケーションができました。まち歩きの後、全員が集まり、気づいたこと・発見したことなどを発表し終了しました。

各コースの概要と「気づき」は次のとおりです。

テーマ【コミュニティ】 案内人:藤野貴之
ルート:ポルタ神楽坂~花柳界~アトラス神楽坂~東五軒町あたりのマンション・白銀公園~赤城神社~赤城下町・あかぎ児童遊園~一水寮~パークリュクス~寺内公園
気づき
●アトラス神楽坂
-同潤会でのコミュニティを継承したコモンスペース(集会所・中庭・屋上庭園)は機能、デザインとも秀逸。しかし、この時代では仕方がないかもしれないが、住民以外がこの空間に入れないし気づけない。(向かいのマンションは借景として楽しんでいるようだ)
●赤城神社、パークリュクス
-建設時の経緯を日置さんより説明を受ける。赤城神社の事例があったのでパークリュクスのギャラリー、休憩スペースもできた。そういった経験を継続・拡散していくやり方がコミュニティ空間を広げていくのには非常に有効だと感じた。
●赤城下町付近の密集住宅地
-印刷工場のコンバージョンによるカフェや木造民家を利用したスイーツ店など、このエリアの空き家などが、家賃の安い物件の供給元になっているようだ。
-変にファサーードをいじるより、潔く工場の外観のままだったり、バラック小屋のような外観の方が個性がある。神楽坂らしさという点でもよく出ていると感じる。
-防災面での対応をどうするかが課題。
●寺内公園
-神楽坂は変わっていくことを悪いと思っていない。高層マンションは今でも良いとは思わないが、変わったもの、変わってしまったものの後に対立構造を残したままにせずに、何をすべきかを考えてきたことがハード面でもコミュニティの面でも今の神楽坂を作っているのではないか。

テーマ【漱石探訪】 案内人:増井敦子
お1人参加でしたが、漱石を目的に参加、その為に事前に本も読まれていて、粋まちのボランティアさんなので、今後に置いて役立つと良いかなと思い、この街の雑学も交えて、楽しくガイドさせて頂きました。
ルート
 緑香園で、お食事をしてその際に、漱石と関わりの有ったお店を田原屋、尾沢薬補、毘沙門様を紹介して、神楽坂通りからスタート。相馬屋~寺内公園~和良だな寄席跡~丸岡陶苑~芸者新道~料亭末よし跡~軽子坂~揚場町~かくれんぼ横丁~小栗横丁(泉鏡花、北原白秋旧居跡)~理科大近代科学資料(ここで漱石と理科大の関わりビデオ鑑賞)~(若宮町を通り抜けて)中町の宮城道雄記念館門前~袖摺坂~芸術倶楽部跡~尾崎紅葉旧居跡(鳥居邸)~矢来町新潮社跡(鏡子夫人実家跡らしき中根家跡)~矢来能楽堂~矢来公園(小藩邸跡、杉田玄白誕生地)~泉鏡花旧居跡~多聞院(松井須磨子の墓)~漱石山房~漱石終焉の地は口頭説明~東西線、早稲田より乗車、神楽坂を目指す。
 歩行時間 2時間10分、距離、2.5km位
 感想
 参加者が、比較的お若く健脚でしたので、漱石以外にも神楽坂ゆかりの場所を、人を探訪する案内となりまして、その大半が路地、住宅街の中に点在。大きな通りの1本の道を歩いているのとは異なる入り組んだ道、路地、住宅街に、徳川武家社会が整備したこの街を、個性豊かな明治の学者、文豪、作曲家、女優等がこの街を文化の彩り濃い街とした背景を垣間みるまち歩きとなりました。温故知新、過去を振り返る事で、この街としての過去から現在に至る街の魅力を再認識するガイドとなりました。参加者も若松河田居住、生まれ育ちもこの地なので、その地に関わる文豪を再認識して、普段、表立って知れない街の魅力を再認識したいとおっしゃっていました!!

テーマ【景観】 案内人:西谷正
コース等
(1) 開始後「縁香園」にて昼食をとりながら、神楽坂の概略の歴史等についてレクチャー。江戸時代~明治・大正~戦前~戦後(復興)~平成
(2) 食後、配付資料の地図・写真をもとにまち歩き 毘沙門天~藁だな~五十鈴~坂上交差点~神楽坂駅付近~赤城神社~大久保通り(拡幅の話)~高照寺~最高裁長官公邸跡~若宮神社~小栗横丁~熱海湯階段~丸岡陶苑~陶柿園~志満金~神楽坂下交差点~JR飯田橋駅~芸者新道~かくれんぼ横丁~本多横丁~兵庫横丁~寺内公園~毘沙門天

感じたこと・意見 等
 石畳の路地は神楽坂のひとつの大きな特徴でもあるので、いつまでも残してほしい。
 「みち」が明治の頃からほとんど変わっていないことには驚いた。
 「みち」と「まち」には密接な関係があると感じる。
 まちの昭和の風景写真はたしかに昭和であるが、建物が変化したとはいえ、全体として大きく変わった(わからなくなるような変化)ものはないと感じた。
 周り(千代田区の再開発事業等)は変わってきているが、その中で神楽坂が今のままでいることは、いい意味でギャップとなり、より特徴が明快になる。
 神楽坂通り沿いの新しいビルは、まちづくり協定のなかで制限があるものの、以前から比べると高くなっていると感じる。たとえば、毘沙門天の境内から神楽坂通り方向を見たときの空の抜け方が少なくなっていると思う。

テーマ【開発】 案内人:山本武彦
 3つの通りを巡り、改めて神楽坂通りの賑わいを実感した。牛込中央通り、外苑東通りは人影もまばら。
 神楽坂通りと他の2つの通りは何が違うのか。測定器で通りの幅を測ってみた。そして歩いている人を観察した。
 神楽坂通り10 m ゆっくりお店巡りをしながら歩いている。
 牛込中央通り 13 m 目的地に向かって速足で歩いている。
 外苑東通り 30 m 目的地に向かって速足で歩いている。
 神楽坂通りと他の通りの違いは
・ 人が歩くのに心地よい道幅
・ 独自の歴史文化的な背景
・ Eat & Walk
・ お店とコミュニケーションを取りやすい雰囲気
・ 歴史のあるお店が点在
・ 狭い間口
・ 線ではなく面を感じる街
 お店の間口が狭く、歴史あるお店が点在することは「ジェイコブズの 4 原則」うち、以下に通じる街の魅力と言えるでしょう。
・ 道路は短く幅狭く、曲がっていること
・ 古い建物を大切にのこすこと

テーマ【イノベーション】 案内人:山下馨
 路地界隈~理科大近辺~奥神楽坂~裏神楽坂を散策。
 路地界隈は古い建物多いと思ったが意外と新しい。イタリアン、フレンチなど外国の店も多数。
 敷居が高いと思ったが、ドラマの撮影のせいか気軽に来られるまちだった。いろいろな層の人がいる。
 建物外見そのままで内部リノベしているものが見られる。そこが神楽坂らしい。
 奥~裏神楽坂では、ブックカフェなど複数の機能の店が多くみられた。

テーマ【大久保通り拡幅の影響を見る】 案内人:鈴木俊治
ルート 兵庫横丁~本多横丁~筑土八幡町(拡幅完成部)~拡幅後にできた狭隘敷地レストランで昼食~寺内公園~大久保通り沿いに牛込中央通り~外苑東通り~北町~森戸記念館
参加者の感想
 道路拡幅が中途半端な形で行われている。地盤面の高低差の解消はどうするのか?いびつな道路空間であり、子どもの居場所が無い。
 理想と現実が混在している。
 行政は粛々とやるだけ。だめといってもそれだけではだめ。
 50年前に住んでいた人からみると、今日のありようはどう見えるのだろうか。拡幅されたときに住んでいるのは今の人ではない。住民はまちの変化を受け入れるのだが、町の主体性はどうなるか。今は過渡期にある。
 空き地(道路用地)のおもしろい活用はできないか?
 地域にとっていいような形で実現されればよい。そのためには住民はどう考えていけばよいのか。
 この状況を知って活動することは、他の町にも示唆を与える。
 車線増加必要か?車は少ない。周辺や大久保通り周辺で渋滞ないなら拡幅の意味はない。歩道や自転車道路を拡げるというのもあり。
 神楽坂の路地は落ち着く。大通りは落ち着かない。中国の大通りは落ち着かないし、迷う。日本の都市計画は細かいが中国はでかい。どちらがよいとはいえない。日本では時間的に長くかかりすぎて結果まちがバラバラになっている。(中国人留学生)
 日本の伝統的な建築でイタリアレストランがあるのはおもしろい。
 拡幅で突っ走るのではなく、住民の声も入れて見直すことも必要ではないか。

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Jane's Walk in Kagurazaka [まちづくりイベント]

今年も神楽坂でJane's Walkを開催します。景観、コミュニティ、開発、漱石、道路拡幅の5つのテーマを設け、それぞれに分かれたコースを、ジェイン・ジェイコブスの視線で、ガイドといっしょに廻ります。神楽坂のまちづくりに関心ある方、ぜひご参加ください。
Jane's Walkはこの時期に、世界中の多くの都市で開催されます。
・4/28(日)11時~16時 集合:理科大森戸記念館
・参加無料

下記サイトもご参照ください。
https://janeswalk.org/

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金沢パブリックライフ展 [まちづくりイベント]

 8月5日(土)から11月5日(日)まで、金沢21世紀美術館で日本・デンマーク外交関係樹立150周年記念展「日々の生活 気づきのしるし Everyday Life - Signs of Awareness」が開かれます。その一部にPublic Life展があります。デンマークのヤン・ゲールらが取り組んできたパブリックライフ調査とパブリックスペースデザインの概要を紹介するとともに、金沢におけるパブリックライフ調査結果を展示で紹介しています。私は昨年秋、最初の段階から企画、調査、展示資料作成などに参画する機会をいただき、最終的な設営やプレオープンイベントなどに参加してきました。「パブリックライフ学入門」の翻訳をしたこと(4人の共訳)がきっかけです。
 調査は金沢工業大学、21世紀美術館ボランティアに、芝浦工業大学鈴木研究室の学生2名も参加し、延べ50名ほどが参加し、5月の週末4日間に行いました。対象エリアは、市民と観光客両方の歩行者の活動が比較的多く見られると予想された金沢市中心部の広坂、せせらぎ通り、たてまちストリート沿道の3地区です。調査内容は、歩行者数、滞留数と行動種別、滞留時間です。
 パブリックスペース、パブリックライフが美術館の企画展示となり、複数の大学と美術館のコラボで調査ができたことは画期的です。今回の調査は限られた回数、地区であり、これを持ってパブリックライフがわかったとはいえませんが、少なくともいくつかの発見がありました。この取り組みをはじめの一歩として、これから金沢のパブリックスペース、ライフが豊かになっていくことを大いに期待し、これからも金沢の方々と一緒に取り組めればと思います。
 このパブリックライフ展示は、美術館の無料公開パブリックスペースにあり、金沢に行く機会があればぜひご覧ください!

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これからの都市プランナーは? NPO日本都市計画家協会シンポジウム [まちづくりイベント]

「これからの時代の都市計画、都市プランナーのすがたは?」
6/17(土)、ワテラスコモンホールで、JSURP日本都市計画家協会主催のシンポジウムを行いました。これからの時代の都市計画とはどのようなものなのか?都市プランナーは何をすればよいのか?多様多彩なCutting-Edge活動をしている、次の4人のプレゼンターに語っていただきました。
 三谷繭子さん Groove Designs代表
 泉山塁威さん 東京大学先端科学技術研究センター助教、ソトノバ編集長
 平松宏城さん 株式会社ヴォンエルフ代表取締役、一般社団法人グリーンビルディングジャパン共同代表理事
 高橋美江さん 絵地図師、散歩屋
私はJSURP理事であり、コーディネーターを務めました。

 都市計画は、本来ワクワクするもののはず。今日のプレゼンター皆さんは、それぞれの立場からワクワクを実現させようとし、自らもワクワクされてます。人の生活に寄り添う目線をお持ちです。理屈を語るだけではなく実践しています。それらはこれからの都市プランナーに必要なことです。そして、わかりやすい言葉で語ることが必要と、改めて感じました。
 その他、シンポジウムを通していくつか考えたことです。
・市民参加、市民主体のまちづくりは理想的だが、そのための資金や参加・管理のルールはどうしたらよいか?
・住民の意思決定のしくみはどのようであるべきか。アメリカのような、住民投票や裁判といった公的な場での意思決定は日本にはなじまないのか?
・資本主義社会で世界を廻るマネーを、経済効率最優先ではない場面に取り込むにはどうしたらよいのか?長期的な街の価値を経済的に計る指標はあるのか?
・「ハレ(非日常)」と「ケ(日常)」があるとして、「ケ」を中心とした、「鼻につかない」デザインはどのようにして行い、その場を運営していけばよいか?

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Jane's Walk in 神楽坂 [まちづくりイベント]

5/14(日)、東京・神楽坂でJane's Walk in Kagurazakaが行われました。これは、人間中心、ヒューマンスケール、コミュニティの絆などを重視した都市・コミュニティ論を実践したJane Jacobsの目線でまち歩きをしてまちを点検しようというものです。今年は世界約200の都市で行われました。
 開発、経済、景観、コミュニティという4つのテーマを設け、それぞれのグループに分かれてまち歩き、その後気づいたことなどについての発表を行いました。参加人数は27名で、大学生から高齢者?まで多様なメンバーでした。私は主催者であるNPO法人粋なまちづくり倶楽部副理事長として参加です。
 神楽坂のまちは、数限りないくらい歩き、案内もしていますが、毎回何かの発見、変化の気づきがあり、飽きることがありません。日曜日の午後は神楽坂通りはカーフリー(歩行者天国)になり、人々は思い思いにみちの真ん中をゆっくり歩いています。新宿、渋谷などの大繁華街とも、銀座や表参道などのメインストリートとも、自由が丘とも中目黒とも武蔵小山、東京や世界のどのまちとも違う、神楽坂ならではの場が確かにあります。それはどこから来るのか、何を持って構成されているのか? 大変興味深く奥深いテーマです。

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神楽坂 震災復興支援サロン2016 [まちづくりイベント]

10/31(日)、神楽坂で震災復興支援サロンを行いました。今年で5回目、主催はNPO粋なまちづくり倶楽部、「まち飛びフェスタ」参加企画です。

■目的
 被災地の現状を知る(忘れない)ようにします。
 神楽坂に関わっている人が、東北や熊本でどのような支援活動をしているか、情報交換します。
 被災地の人から見て、神楽坂に何を期待するか、どのような交流を希望されているか、伺います。
 神楽坂にいる私たちで何ができるか改めて考え、できるところから実行する機会とします。

■場所:高齢者福祉施設神楽坂 1階 地域サロン
■日時:2016(H28)年10月30日(日曜日) 13:00 - 17:00

■プログラム
(1)交流サロン
パネル展示 13:00 - 17:00
神楽坂関係者が被災地で活動した内容や現地の状況(写真、図表、ポスター等)の展示

(2)トークセッション 14:00 - 16:15 被災地の現況、復興支援活動レポート
7名から、三陸や福島の津波、原発被災地の状況や、復興の課題などについてプレゼンテーション、報告がありました。うち1名は、原発事故で帰還困難となっている浪江町からの避難者です。

私は福島県太平洋岸のまちの現況について、以下のような報告をしました。

「今年8月に原発事故被災地である福島県浜通りから宮城県沿岸地域、富岡町から山元町を訪問した。被災地の現況をご紹介したい。
 帰還困難区域では、立ち入りが禁止され、地域の南北幹線となっている国道6号は通れるがそれ以外は一切立ち入りできない。被災した建物、かつてにぎわっていたと思われる商業施設などはそのまま封鎖され、荒れて草ボーボーの状態になったままである。
 居住制限区域では、富岡駅付近は除染、鉄道施設等の解体などが行われており、汚染物質を入れたトン袋が大量に野積みされている。新築であった住宅が津波で大破し、そのままの状態になっているものもあった。
浪江町では、通行は許可されているが歩いている人は皆無で車もほとんど通らない。非常に静か。駅前では一部解体工事などが行われていた。これらの地域では復興には程遠い状態である。
 福島県北部沿岸の新地町では、原発被害はなく、津波被災地で常磐線の移設と高架化、駅および関連施設の建設が進み、おそらく区画整理による土地造成が行われ、新しい役場や集合住宅がほぼ出来た状態。その北側の宮城県山元町、新坂元駅周辺では区画整理が完了し真新しい道路と戸建新築住宅が並んでいた。保育園や子どもセンターが開所間近な状態で、若い母親とこどもたちが公園で遊ぶ姿が見られた。新地町の内陸にある木造の仮設住宅は、だいぶ空室が目立ち、また建物や施設の老朽化も顕在化している。
 全体的には、津波被災地はさまざまな課題を抱えながらも復興が進んでいるのに対し、原発被災地は特に帰還困難地区は全く見通しが立たない状態。居住制限区域や避難指示解除準備区域でも、すんなり住民が帰還するとは到底考えられない。震災から5年半を経て、被災当初とは問題が変質し、複雑化している。」

この震災復興サロンは、震災の記憶が薄れ報道も少なくなっている中で、継続することに意味があることから、今後とも続けていきたいと考えています。

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プレゼンテーションの様子

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休憩時間、意見交換や懇談。会場には様々なパネル展示。

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会場をオープンにし、道路からもパネル展示が見られるようにしました

 

ジェイン・ジェイコブス国際ワークショップ@明治大学 [まちづくりイベント]

ジェイン・ジェイコブス生誕100周年記念国際ワークショップ@明治大学、7/31(日)に開催されました。
約170名の参加がありました。

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メインスピーカーは「都市再生」著者ロバータ・グラッツさん。グラッツさんの主なポイントは;
・時間が都市をつくる。時間をかけた漸進的な取り組みが都市再生において最も重要なことである。その認識が欠けている。
・観察することが最も有効。
・市民は、直感的に、どのような改善策が前向きな変化をもたらすかを知っている。

続いて4名からのショートプレゼンテーション、発表者によるパネルディスかションがありました。その中でグラッツさんによる発言の主なポイントは次のとおり。
・ジェインの名前がブランドとして、本来の彼女の意思とは異なる形で使われる場合がある。

・ジェントリフィケーションの反対(代わり)は何か?スタグネーション(停滞)である。問題はその速さにあり、その原因の多くはグローバル経済である。変化は必要だが、スピードが問題だ。

・古い建物が大切であるというのは、賃料が安いからである。新しいアイディアは古いビルから、古いアイディアは新しいビルから生まれる。新旧建物の混在は、健全な経済の漸進的な進展の結果によるものだ。

・ジェインはパブリック、すなわち市井の人々の怒りに共感していた。彼女が言ったことは特に新しいことではなく、市民が言っていたことを代弁したのである。

・好ましい変化は、多くの人々による小さな変化、多くの異なる人々が異なることをすることによって起こされる。モーゼス流の都市再開発は、すべてを押し流してしまう。

・都市計画は、市民を強制的にプランナーに従わせるのではなく、市民に選択肢を提供するのであれば、街を豊かにできる。

・偶発的に生まれたコミュニティはスラムとは限らない。それらはしばしば生産的であり、リサイクル産業は健全な経済を育てることもある。彼らが最も必要としているのは、水、電気、下水道などのインフラである。彼らは、住宅は自力で作ることができる。

・プランニングが市民の意思を反映すれば、漸進的な変化はうまくいく。本当のエキスパートは市民であり、都市計画の学位を持っていることではない。本当のエキスパートは自分たちの地域を理解している。地域を理解している人こそがエキスパートである。

・ジェインにとって経済的にもっとも重要なことは、革新的なアイディアを実現することである。発明はしばしば偶然の結果である。

・行政による役割として、教育やインフラ整備は重要である。ジェインは、よい公共事業と悪い公共事業を識別した。よい公共事業の背景には市民の意思が必要だが、大半の自治体は市民意思を伴わない公共事業、ジェントリフィケーションを行って満足している。

・グローバル経済に対する対処法は全く分からない。ニューヨークを本当に再活性化させているのは、次から次にやってくる移民である。彼らの力は大きい。ローワーイーストサイドはそのおかげで活性化した。

終了後の懇親会
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パブリックライフ学入門刊行記念トーク ソトノバtable#7  [まちづくりイベント]

7/22(金)、ヤン・ゲール&ビアギッテ・スヴァア著How to study public lifeを翻訳した「パブリックライフ学入門(鹿島出版会)」の刊行記念トークに、翻訳者のひとりとして参加しました。主催はソトノバ・プレイス、会場は旧印刷工場をリノベーションしたImpact Hub Tokyoです。

イントロダクションに続き、私が本の紹介と「パブリックライフとアーバンデザイン」、つづいて翻訳者の一人、高松さんが「パブリックライフへの分析的アプローチ」についてプレゼン、その後、鹿島出版会編集者の川尻さん、ソトノバの泉山さんによるトークセッションとなりました。

トークの主な内容は次のようでした。

・パブリックという言葉は訳し方が難しい。屋内にもパブリックスペースはあり、その境界は一線ではなく幅がある。

・パブリックライフの測りかたはさまざまあるが、その場での観察は全ての基本。

・得られたデータのまとめかた、見せ方は様々あるが、目的や誰に見せるかに応じて工夫が必要。また、委託者と受託者のコミュニケーションが必要。

・ショッピングセンターなど商業施設では、集客や売り上げ向上のため人の流れを解析しているはずだが、そのことについて「まち」側との交流はないのか。

・アーバンデザインについては、鳥瞰的な計画からアイレベルまでの一貫性を保つことが望ましい、カタチのデザインは劇場で言えば舞台ができた段階で、大道具小道具はこれから、役者もまだいない状態。それらも考慮したデザインとすることが望ましい。

・立場によってアーバンプレイスやライフへの係わり方が異なるが、パブリックスペースではできるだけ多様性を保持することが望ましい。

ソトノバによるレポートのウェブサイトはこちら。
http://sotonoba.place/sotonobatable7_publiclifereport

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(photo by sotonoba)

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(photo by sotonoba)

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(photo by sotonoba)

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(photo by sotonoba)

Jane's Walk in Tokyo - Deep into Roji [まちづくりイベント]

5月8日(日)、Jane’s Walk in Tokyo (JW)が行われました。これは、人間中心で、歩いて暮らせる活力あるまちづくりを提唱したJane Jacobsの誕生日である5月4日近辺に、彼女の目線でまち歩きをするイベントで、8年ほど前に開始されました。東京では明治大学が中心となって開始され、今年で3回目。私は昨年から東京のCity Coordinatorとなっています。今年はジェイン生誕100年にあたり、世界の189都市でウォークやイベントが実施されました。東京のJWは、4日に自由が丘、8日は午前は神楽坂、午後は向島でDeep into Tokyo Rojiがテーマでした。

神楽坂 NPO法人粋なまちづくり倶楽部 共催:明治大学大学院新領域創造専攻
10:30AM 毘沙門天に集合。50名以上が参加し、8グループに分かれて神楽坂通りの商店街や伝統的路地界隈を歩きました。

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熱海湯階段
曲がりくねった階段で、神楽坂らしい情緒がある場所。

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兵庫横丁 旅館和可菜前
長年、ものかき旅館として多くの作家に愛された。つい先日、惜しまれながらも閉館。

向島 NPO法人向島学会 共催:明治大学大学院新領域創造専攻
2:00PM 一寺言問集会所に集合。こちらも50名ほどが参加し、6グループに分かれて向島、京島界隈を探索。

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京島地区では路地の拡幅、耐火・耐震性の高いコミュニティ住宅づくりなどが進められてきた。近年ではスカイツリーによる地域イメージ向上もあり、押上~曳舟地区では大規模な再開発、高層住宅の建設、3階建て戸建住宅の建設が進んでいる。

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昔懐かしい趣の商店を覗く

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このような長屋がまだまだ残り、使われている。

横浜サインフォーラム [まちづくりイベント]

3月5日(土)、横浜市主催の横浜サインフォーラムにパネリストとして参加しました。
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(写真撮影:小田嶋鉄朗氏)

今年で3回目で、今回のテーマは「人を惹きつける屋外広告物」で、都市・景観デザイナ、看板制作、商業コンサルタントなどが登壇してそれぞれの分野を中心に話題提供し、トータルとして屋外広告物を含めた都市景観の向上について意見交換をしました。

私は、横浜みなとみらい地区における屋外広告物ガイドライン作成に携わった経験などから、屋外広告物のポイントやガイドラインのあり方についてお話しました。
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(美術館の大壁面や、グランモール公園を利用した公園を利用した美術展広告)

通常、屋外広告のガイドラインというと形状や色彩の数値規定になりがちです。それは粗悪なものの排除にはある程度の効力がありますが、一方で、広告としての要件を満たしデザイン性に優れた広告類をも排除してしまう可能性が大です。地域のまちづくりビジョン、ガイドラインの運営とそれを担う地元組織などが重要になります。

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多くの地域では、依るべきデザイン規範がないため、広告やサインを含めたファサードデザインは乱れたり非個性的になりがちですが、小さなことからでも地域の個性を演出し、継続していくことが大切です。

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